Re:awayness

千葉市美術館 さや堂ホールは昭和2 年 川崎銀行千葉支店として建築されました。設計者は建築家 矢部又吉。1906 年にドイツにわたり、シャルロッテンブルグ工科大学(現在のベルリン工科大学)建築科で学び、さらには同地で実務経験も積みました。生涯で200 を超える設計をしたそうです。威厳と重厚さが主であった銀行設計に優美さや優雅さを取り入れた設計が特徴的です。優美でありながら 堅牢性もあり戦災にも耐えた現在のさや堂ホールは、室内に入ると円柱がそびえたち、天井が高く窓からの採光がやわらかくはいる、誰もいなくても気配があるような不思議な場所でもあります。

1 年前の「awayness」は千葉市美術館 さや堂ホールがかつて銀行だったころの記憶や時間にフォーカスした作品でした。どこかの蓋がはずれて たてものの記憶や思いがあふれていく誰かの目線や記憶。食べかすや塵が埃の毛玉になっていくようにさや堂ホールに何年も棲みついている埃のようなものたちとその安らかな眠りをゆさぶるような訪問者との ひとときの幻想のような風景。今年の「Re:awayness」は その風景がさらにもつれていく毛玉のようにふくらんでいきます。そしてさや堂ホールを設計した矢部又吉のおもかげ、当時のひとびとの記憶にも思いをよせて 第1部と第2部をあわせた「Re:awayness」に深化していきます。

【終演しました】2022年12/3(土)12/4(日)
開演時間 各日14:00|18:00 | 全4回公演 | 受付・開場は開演の30分前 | 2部構成(1部60分程度・2部40分程度予定 ※休憩あり)
チケット料金 一般¥4,000 30歳以下¥3,000(事前予約制)
会場 千葉市美術館 さや堂ホール(千葉県千葉市中央区中央3-10-8)

【第1部】
出演:古茂田梨乃 バーバラ村田 平多理恵子 坂田有妃子
振付・構成・演出:坂田有妃子  
音楽:本田ヨシ子 イツロウ1×2_6 望月隼人
【第2部】
出演:原田拓巳 古茂田梨乃 平多理恵子 坂田有妃子  
振付・構成・演出:原田拓巳 坂田有妃子  
音楽:舩橋陽

テキスト(当日パンフレット掲載):千木良悠子  衣装:るう(ROCCA WORKS) 
舞台監督:佐成哲夫   音響:望月隼人 
宣伝写真:松本和幸   映像撮影・配信:粟屋武志
フライヤー・制作:滝沢優子  協力:セキネトモコ 松木麻子 谷澤ひろみ 
主催:UNIca(ウニカ)
文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業

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